こんにちは。ぞろろです。
今回は、先日妻と登った「鋸山(のこぎりやま)」についてご紹介します。
鋸山はほんとに見どころが満載で、登山初心者の方にもおすすめです。
自然の中を歩いてリフレッシュできるのはもちろん、まるで古代都市を探検してるかのようなワクワク感も感じることができます。
週末のお出かけにピッタリの鋸山登山について、その魅力と注意事項などもあわせてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
鋸山登山の見どころ!
車力道
頂上付近で切り出した石を、木製の荷車に乗せて運び出すのは「車力」と呼ばれる女性たちの仕事だったそうです。
重い石を乗せて急な石畳の道をブレーキをかけながら降りて行ったため、荷車のタイヤの跡がはっきりと残っています。
進撃の巨人好きとしては、「車力の巨人ってそういうことか!」ってテンションが上がりました。笑
猫丁場&ハートの小窓
猫丁場では、壁に彫られた猫を見ることができます。
なんで猫が彫られているのかはわかりませんが、職人たちの遊び心なんじゃないかな~と思ってます。
すぐ近くにハートの小窓があります。
「え、これも遊び心!?」
と思いましたが、これは魅力づくりの一環としてあとから造られたそうです。
石切り場
石切り場には圧倒されました!
まるでジブリのラピュタの世界のように、石や残された機械に苔などの植物が生えていて、古代文明の遺跡を巡っているようなワクワク感があります。
石切り場のスケールの大きさにも驚きました。
ラピュタの壁
すでにラピュタみたいと言ってしまってますが、このスポットは登山マップにも「ラピュタの壁」と記載されている場所です。
なんと奥には富士山も見えます!
でも個人的には石切り場の方がラピュタっぽい気が…
まあラピュタ観たことないんですけどね(笑)
日本寺(有料)
登山道から日本寺の境内に入ることができます。
というか入らないとロープウェイに乗れないですし、鋸山おなじみのスポットも見られません…
拝観料は大人700円、子ども(4~12歳)400円です。
拝観時間は9:00~16:00ですが最終入場が15:00なので注意しましょう。
これからご紹介するスポット以外にも日本寺には見どころがたくさんあります。
私たちは時間の都合で一部しか回れませんでした…
百尺観音
交通安全を守る観音様としてあがめられているそうです。
結構でかいです。
地獄のぞき&絶景
鋸山の名物的なスポットがこの「地獄のぞき」。
突き出した岩場の上に立つことができます。
一見怖そうですが、柵もあるので落ちる心配はありません。
そして周りには美しい景色が広がっています。
ここでもやはり富士山が見られます!!
鋸山登山について
ここからは富士山への登山経験もある私が、鋸山登山について解説していきます。
鋸山にはロープウェイで登ることもできますが、そちらについては後ほど詳しくは説明します。
まずは自分で歩いて登る方向けの情報です。
アクセス
鋸山は都心からも比較的アクセスしやすいのが魅力の1つです。
電車の場合、最寄り駅はJR内房線の浜金谷駅。
駅から登山道の入り口までは歩いて10分程度です。
車の場合は、富津館山道富津金谷ICでおりましょう。
都心からでも1時間程度で行くことができます。
駐車場
車で行ったときに気になるのが駐車場ですよね。
登山道周辺の駐車場をいくつかピックアップしましたので参考にしてください。
有料の駐車場は1日500~800円程度です。
私たちは「有料のこぎり山パーキング」に止めて行きました。
登山道から一番近いですし、値段も安くておすすめです。
頂上からロープウェイで降りてきても歩いて10分くらいで帰ってこられます。
ただ、駐車台数が4台程度と少なく、駐車場までの道も狭いので注意してください。
登山ルート・所要時間
鋸山の登山ルートはどこを見て回るかによって変わってきますが、観光案内所が発行している「登山マップ」では3つの推奨ルートを紹介してくれています。
それぞれのルートごとに、歩く距離や所要時間も記載してくれているので参考にしてみてください。
ただし、注意点として、このルートには見どころとなるスポットの見学時間が含まれていません。
実際にはここに書かれている所要時間にプラスして見学したり、写真を撮ったりする時間がかかりますので、気を付けてください。
参考までに、私たちは「2.産業遺産巡りコース(所要時間90分)」をまわってきましたが、実際には150分かかりました。
1.サクッと地獄のぞき観光コース
距離:1.85㎞、所要時間:60分(+スポット見学時間)。
比較的緩やかな道で、短時間で登山を楽しみたい方におすすめのコース。
山頂からはロープウェイで降りてきます。
2.産業遺産巡りコース
距離:2.6㎞、所要時間:90分(+スポット見学時間)。
私たちが回ったコース。
見どころも多く、程よい運動量で一番おすすめです。
このコースも山頂からはロープウェイで降りてきます。
3.鋸山登山家コース
距離:3.85㎞、所要時間150分(+スポット見学時間)。
3つの中で一番距離が長い本格コース。
このコースは下山もロープウェイではなく、徒歩での下山のため体力も必要になります。
また、鋸山名物の「地獄のぞき」がコースに入っていないため、そこも追加で見学しようとすると、少なくともトータル4~5時間程度は覚悟しておいた方がいいと思います。
服装・持ち物など
329mの低山ではありますが、山道を歩くことになりますのでしっかりと準備していきましょう。
服装
服装は、登山用のものじゃなくて大丈夫ですが、山の中なので虫などから身を守るためにも、動きやすい長袖長ズボンの服装がいいと思います。
私たちが登っている時には、ヘビにも遭遇しました。笑
標高が低いので、頂上とふもととの気温差もほとんどありません。
山頂の防寒対策は必要ありませんが、歩いていると暑くなるので、着たり脱いだりしやすいものにしましょう。
これから用意する方でなるべく安くすませたい方は、「ワークマン」がおすすめです。
「クライミングパンツ」など登山にピッタリで性能も申し分ない服がかなり安く買えます。
靴
個人的に、靴はかなり大事です。
鋸山はロープウェイでも登れるため、少しヒールのある靴や厚底の靴を履いている人をちらほら見かけましたが絶対にやめましょう。
特にふもとから歩いて登る人であれば、最低でもスニーカー、できれば登山靴を履いていった方がいいと思います。
鋸山の登山道は、石の階段みたいな道を上ることが多いので、登山靴だと足首をしっかりと固定してくれて、けがの防止と疲労軽減になります。
私たちの靴はこちら
私の方がノースフェイスのシェイブドゥハイカーミッド ゴアテックス。
値段は確か1万8千円ぐらい。
見た目が登山靴っぽくないところと、ゴアテックス搭載なのがお気に入りですが、現在は販売していないようです。
妻の方はKEENのピレニーズ。
こちらも値段は2万円ぐらいだったと思います。
「レザーの見た目がかわいい!」と一目ぼれして買っていました。
私たちは富士山に登るために登山靴を買ったので持っていましたが、これから始めようと思っている方はまずは安いものでいいと思います。
3千~5千円くらいのものも結構あるので、まず始めて見て、登山にハマりそうだったらちょっといいやつを買ってもいいかもしれません。
5000円以下のおすすめ
1万円以下のおすすめ
持ち物
低山なので、飲み物やタオルなどがあれば、それほど持ち物はなくても大丈夫ですが、より登りやすくするためにはトレッキングポールがあると便利です。
山道に手すりなどはないため、登るときも降りるときも、トレッキングポールがあると、体重を支えてくれて非常に楽になります。
2本セットで売られていることが多いですが、鋸山ぐらいの山であれば実際使う時には、両手がふさがってしまうと転んだときに危なかったりするので、1本あれば十分だと思います。
値段は2本セットで3000円ぐらいからあります。
難易度
難易度は低いです。
小学生ぐらいのお子さんも登っていましたし、ところどころ休憩用のイスなどもあり、休みながらゆっくり登ることができます。
ほとんどのイスに「三河正人」と書いてあるんですが、作ってくれた方でしょうか…
いったい何者なのか気になります(笑)
徒歩で登ってロープウェイで下山できるため、体力的にもへとへとになることはないと思います。
ロープウェイについて
鋸山はふもとから山頂までロープウェイが走っています。
登山をしなくても山頂付近の絶景を楽しむことができます。
登山者もロープウェイで下山するコースがあるので、確認しておきましょう。
料金
大人(中学生以上)は、片道650円、往復1200円。
子ども(小学生)は、片道320円、往復600円。
なんとここでは切符を切られます!
今となってはなかなか経験できないですよね(笑)
営業時間・時刻表
営業時間は9:00~17:00ですが、冬季(11/16~2/15)は9:00~16:00となります。
時刻表は特にありませんが、15分間隔で運行しています。
1回の乗車人数は40名程度です。
混雑時には、5~10分間隔で運行するそうです。
※風の強い日などは運転を休止することもあるようですので注意してください。
所要時間
ロープウェイの乗車時間は4分程度。
景色もきれいなのであっという間についてしまいます。
私たちも下山するときにロープウェイに乗りましたが、揺れもほとんどなく快適でした。
ペット
ペットの乗車も可能です。
ただし、10㎏以下のペットのみ可能で、追加で片道200円の料金がかかります。
そもそも鋸山(のこぎりやま)とは?
鋸山は、千葉県の富津市と鋸南町の境にある低山です。
山肌や山頂周辺がギザギザとのこぎりのようになっていることから鋸山(のこぎりやま)と呼ばれているそうです。
高さ
鋸山の標高は329mです。
参考までに、日本一の富士山が3,776m、軽登山で人気の高尾山が599mです。
それほど高くない山なので気軽に登山を楽しむことができます。
歴史
鋸山では採石(石材を切り出すこと)が盛んでした。
鋸山からとれる房州石は加工がしやすく、耐火性に優れていることから建築用石材として、横浜港や靖国神社、早稲田大学など、多くの場所で使用されているそうです。
しかし、セメントの需要の高まりとともに、鋸山の石材業は衰退してしまいました。
登山の道中には、当時の採石の跡を見ることができます。
まとめ
鋸山登山についてご紹介しましたが、登ってみたくなりましたか?
都心からも近くて、低山ですが頂上からの景色はもちろん、登山中もたくさん見どころがあるので、登山初心者の方にもおすすめです!
ぜひこの週末に鋸山を登ってリフレッシュしてみてください!
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